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<日本初>

白亜紀後期の多様な獣脚類化石の発見

久慈琥珀博物館が運営する琥珀採掘体験場と、当博物館が早稲田大学と共同で発掘調査を行っている隣接地の2か所から、国内初となる多様な獣脚類の化石が発見されました。

■記者発表 2021年7月9日(金)

会場:東京都 TCA東京ECO海洋専門学校  第3校舍 DINOSAUR MUSEUM 

解説:早稲田大学 国際学術院 平山 廉 教授

■特別展示 2021年7月11日(日)~9月26日(日)

会場:久慈琥珀博物館 新館特設コーナー

※通常入館料金が必要です →詳しくはコチラ

発見された化石の特徴と発見場所

■発見場所

獣脚類化石が発見された場所は、岩手県久慈市小久慈町にある久慈琥珀博物館が運営する琥珀採掘体験場と当博物館が早稲田大学と共同で発掘調査を行っている隣接地の2か所です。

この地域に分布する久慈層群玉川層(白亜紀後期;約9000万年前.火山灰の放射性年代測定による)で2012年3月から平山廉教授による発掘調査が実施されてきました。これまでに、白亜紀後期の脊椎動物の化石が発見されており、この久慈琥珀博物館の周辺は、恐竜時代の琥珀と化石が数多く共産する世界でも稀な地域です。

■化石の特徴と展望

岩手県久慈市の玉川層(約9000万年前)から4種類の獣脚類の歯化石6点が発見された。このように多様な獣脚類化石が確認されるのは、日本国内の白亜紀後期では初めての事例となる。

発見されたリカルドエステシアやパロニコドンは、これまで北米の白亜紀後期(約7500万年前から6600万年前)から報告されていたが、日本からは初めての発見である。アジア全体でも、パロニコドンはウズベキスタンの白亜紀後期(約9000万年前?)から報告はあるが、リカルドエステシアの産出は初めての事例となる。

これら獣脚類の歯の形態から、その食性も肉食から雑食に至るまで様々であったと思われる。食物連鎖の頂点にある獣脚類が多様なことは、当時の日本付近に豊かな生態系があったことを示唆している。リカルドエステシアやパロニコドンに関しては、歯以外の化石がほとんど知られておらず、玉川層からの追加資料の発見が期待される。

岩手県久慈市の玉川層(約9000万年前)から4種類の獣脚類(ティラノサウルス類、2種類のリカルドエステシア、およびパロニコドン)の歯化石6点を確認した。リカルドエステシアやパロニコドンは、日本からは初めての発見である。食物連鎖の頂点にある獣脚類が多様なことは、当時の日本付近に豊かな生態系があったことを示唆している。

(c)小田隆/久慈琥珀博物館 不可複製・転載

 今回発見された歯化石を基にした復元画 ©2021 小田隆/久慈琥珀博物館

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